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きみうつせみのうつつなや


お盆が明けていくらか涼しく感じられることがある。 風通しのよい日陰は、幾分快適にも思えてくる。 今日は曇天である。 それでも、蝉は頭上で夏を謳歌している。

何年も地中にいてから地上に上がり、 数日しか生きられない蝉の一生。 何年で何日であったか…… 専門家からみてもその生態は謎が多いらしい。 新説では地中で3〜17年、地上で1ヶ月とのこと……。 地表に穿たれた無数の穴が急に愛おしく思えてくる。

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