こんにちは。
シンプルモダン住宅をお届けする
相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。
千葉県柏市でも設計活動中です。
今回もよろしくお願いします。
これからは、設計事務所での家づくりを前提にしながらも、
一般的な家づくりから外れることなく話を進めていきます。
土地探しはバランス
さて、土地を購入するのは、理想の家づくりのためです。
土地探しをはじめると、エリアや沿線が気になり、価格が気になりだします。
そしてカラーバス効果で情報が集まるようになります。
そうなってくると、
みなさん結構家づくりを忘れて、土地さがしに集中してしまいがち。
でも、基本は
無理のない資金計画をベースに、
土地探しと家づくりのバランスを取ることです。
そしてあまりピンポイントにエリアや価格を決めないで情報収集をしましょう。
経験から、探しはじめてすぐに
すんなり土地探しが進むことはなく
条件を変えたり、精査したりの繰り返しになります。
数ヶ月の方もいますし、1年以上という方もいました。
間取りや仕上げ、駅からの距離や買い物の利便性などトータルで検討し、
柔軟に考えていきます。
土地探しの極意はない
みなさんは、土地を取得しないと、
家づくりははじまらないとお思いです。
でも、そんなことはありません。
「先に土地ありき」で家づくりをはじめると
プランに制約がかかったり、
土地にお金を使いすぎ、建物にお金をかけられなくなったり、
住みはじめて色々と後悔したりします。
なので、土地探し以外にも色々と時間を使ってください。
例えば
土地探しと並行して、そこに住んでからの生活を具体的に想像してください。
例えば
土地探しと並行して依頼先も検討してみてください。
依頼先とはハウスメーカーや工務店、設計事務所です。
そこに「土地探し」をしていると声をかけてみると
それぞれ対応してくれます。
その土地の情報やその土地に近い条件の不動産情報。
プラン提案してくれたりもします。
私たちも候補地があると相談されると、
一緒に現地に行くこともありますし、
無料提案させていただくこともあります。
二つの判断基準
もう一度土地探しの入口から考えてみましょう。
土地探しの基準は何でしょう。
次のa)またはb)かの判断だと思います。
a) 利便性や自然環境にこだわりがある
この場合、迷うことなく土地から探し、決定すべきです。
駅近などの利便性を中心の家づくりは、
どうしても駅近の土地でしか家づくりはできません。
しかし駅近の土地は高価となりますので、
土地購入後の残りの予算で家づくりをすることになります。
そして、そうなると3階建の狭小住宅が想像されます。
若いうちはいいかもしれませんが、高齢になってからの上下移動の覚悟が必要です……
というように具体的な生活イメージをしてください。
b) 理想の暮らしや空間も大切に
暮らしや空間を重要視するのであれば、
「土地」と「そこでの生活」のふたつの物差しが必要です。
そして、そうした検討要素が増えると、
土地探しの可能性は広がります。
検索エリアを広げたり、沿線を変えてみたり、
土地そのものの条件を変えてみたりすることで色々と見えてきます。
はじめから「NO」というのではなく、柔軟にみてください。
何をチェックすればいいのか?
これまでみてきたように、家づくりはとにかく出費がかさみます。
そう思うと土地代はできるだけ抑えておくという考え方もできますし
土地こそ必要条件ということもあります。
しかし、坪単価にこだわって土地を購入すると、
思わぬトラブルを招くこともあります。
土地は一つとして同じところはありません。
まずは土地の特性を見極めるのが大切です。
立地や敷地条件、敷地形状なども大切ですし、
土地を整備する工事など付帯工事費が発生するか否か?
お買い得と思った土地が思わず高い買い物にならないようにひとつひとつ確認していきましょう。
続いて次回から、土地選びの具体的なポイントを押さえていきましょう。
(この項、つづく)
2021/06/11 佐藤 勤 記
この項続きます
次回、6月15日(火)に更新予定です。
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