こんにちは。
自然素材を使った住宅をお届けする
相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。
常磐線沿いで設計活動中です。
今回もよろしくお願いします。
前回までのお話を少し。
新築注文住宅取得世帯の約76%が住宅ローンを利用していました。
その6割以上が変動金利型ローンを30〜35年で返済しています。
住まいづくりのスタートはいつ?
では、実際に住まいづくりはいつスタートさせるのでしょうか?
住宅ローンとして借りられる金額にも、
自己資金にも限度やタイミングがあります。
賃貸住宅で家賃を払いながら暮らし、
ずっと頭金を貯め続けるわけにもいきません。
では、いつ、住まいづくりをスタートさせてばいいのでしょう。
これまで一般的には、頭金として、
「住宅資金の2割程度は準備して、家づくりを始めるべき」
だと言われてきました。
無理のない返済計画を考えからです。
しかし最近では、頭金ゼロでも貸付けられるケースが増えています。
住宅取得の金額もありますし、
収入にもよります。
SNSなどをみていると、
頭金なしでも無理のない返済をされている方もぼちぼちいらっしゃいます。
とはいえ、
銀行ローンは、80歳までに完済を求められるので、
35年ローンを前提に逆算すると
44歳までにローンを組む必要があります。
国道交通省の住宅動向調査では、
初めて住宅を取得する人の平均年齢は38.6歳とあります。
住宅取得は30代がほぼ半数を占め、40代が1/4を占めます。
平均年収が670万円で購入金額が4082万円というデータもあります。
これは家そのものの質や間取りの話もありませんし、
首都圏と地方の差などもあり、
そのまま参考になる値ではありませんが感じはつかめます。
もちろん十分な貯金があったほうがいいのは確かです。
頭金がないと、金利分、ローン返済が増えるからです。
ただ、「頭金がない」からといって、
家づくりを先延ばしする必要もないようですから、
銀行など金融機関や不動産業者の提携ローンなど、今の情報を尋ねてみてください。
経済状態の変化や金利の変動を考えると、
頭金を確保する余裕があるのであれば、
むしろ繰上げ返済をうまく活用し、
早目に購入するという考え方もできます。
ここ数年のライフプランでの大きなイベントを想定し、
家計を何パターンか見直してみてください。
早目に購入するメリット
頭金をいくらも貯めないうちに家づくりを始めるメリットはあるのでしょうか?
メリットは、まずは、住宅に関する支払いを抑えることができることです。
返却が早目に終わり、老後資金の準備ができます。
何が起こるかわからない未来への準備を早く始められます。
さらに、子供との時間をたっぷりということもあります。
子供の成長はあっという間です。
遅くなればなるほど
子供との時間を希望の空間で共に過ごす期間が短くなってしまいます。
生まれた家で大きくなるのは素敵なことです。
お子さんの誕生を機に家づくりを考える方は多いです。
家づくりを始めようという理由はそれぞれですが、これまでの経験から次のようかと思います。
・ 子供が小学校に上がるので。または出産や成長で家が手狭になった。
・ 結婚など家族が増えるので将来を考えて。
・ 賃貸の家賃や駐車場代を思うと、家づくりができそうだから。もったいないから。
・ 相続や親との同居・近居・建て替えの必要が生じため
・ ローンのことを考えるとそろそろタイミングだと思ったから
ローンのこともありますが、
みなさん家族のことを思い、家づくりを始めています。
次回はいよいよ土地についてみてみましょう。
(つづく)
2021/06/08 佐藤 勤 記
この項続きます
次回、6月11日(金)に更新予定です。
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